単車で単写

バイクで時々の散歩の記憶

TS125RR 排気デバイス③ 本格清掃(シリンダ分解)

バイク店で見つけて以来、

絶滅2ストロークオフロード車TS125RRの整備を続けている。

 

排気デバイについては、下記の2点を行い、調子が出た。上りの坂道で加速するようになった。

①簡易清掃;排気バルブはばらさず、排気バルブ室のオタフクソースとカーボン清掃

 エンジンもおろさず、ヘッドもはがさず、邪魔なセミダブルクレードルの隙間から、蓋を外して、排気バルブのシャフトと、カムレバーとばねを清掃。

②排気バルブタイミング;バルブコントロールシャフトの頭のカムの位相調整

 納車時からシャフトのねじがゆるんでいた。また、タイミングは、まったくあっていなかった。

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今回、さらにシリンダーを外しての排気デバイスの清掃を行った。

 

① 消音機取り外し(マフラー取り外し)、チャンバー取り外し

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サイドカバー、シートのねじ、ボルトを外し、バイクの取り回しのための取っ手がマフラーの上部にありますので、ボルト2本を取り外し、チャンバーとの接続部の金属バンドを緩めると、簡単に抜けます。接続部のゴム部品は、20年たっていますが、へたっていませんでした。しかし、やけに毛の多いバイクで、接続部のゴムの油でべとついたところにたくさんの毛がついていました。毛の生えたバイクです。

 

②シリンダー下部チェックバルブ取り外し(オイルポンプからのゴム配管)

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内径2mmのホースの2STオイルの輸送パイプです。固定リングは指でずらします。これで抜けます。太いホースは、保護用です。

 

③プラグ回り

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プラグのキャップを抜いて、フレームに固定してある、イグナイターを外します。ビス二本。

 

④冷却水ドレイン抜き(ウォーターポンプ下のボルト)

f:id:pottering_potarin:20161211115907j:plainボルトを抜いた後、ラジエターキャップを緩めると勢いよく抜けます。キャップは、固定ねじがうってありますので緩めます。

 

⑥排気デバイスプーリー取り外しと養生(排気バルブ側のシャフト頭のプーリー)

日本のワイヤーを緩めてプーリーをシャフトの頭に残すのが整備マニュアルの正しい方法のようですが、シャフトも再度清掃しますので、プーリーごと抜きましてが、ばねと抑えの金具が、トリッキーに、鈴菌的DNA的についていて、ポロリと落ちますので、養生したわけです。乗りのきわめて弱いローコストの百均のテープは、色もいろいろあります。幅と、長さからすると、決してローコストでもないのですが、100円は100円しか使いませんので、出銭はやはり108円と、ホームセンターより安いのです。

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サーモスタット側のホース取り外し

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⑧ プラグ取り外し、色はこんがりでよいのですが、さすが絶滅2ST。煤だらけ。

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⑨ シリンダー取り外し;パッキンはかってあります。パッキンセットで数千円しますので6000kmごとにメンテするとなると原付としては高いコストです。

しかし2STマニアというか、鈴菌中毒患者はめげないのです。排気バルブがなければ13-15psが125cc2STのハスラーやDTのエンジンのようですが、排気バルブが全開することで22psが発生します。排気バルブの分、もともとギュウンと上がる2STの力強い加速は、さらに125ccとは思えない加速をします。

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⑩ヘッド;黒くなっています。

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⑪シリンダーはねなかなか抜けず、壊さないようにソケットレンチのエクステンバーで回り中から、シリンダーの出っ張っているところをゴムハンマーでたたきました。ホントは木端のほうがよかったようですが。

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次回は、シリンダーを外からはさんで締めて、直接エンジンをたたかなくてよい木の枠を作り、ジャッキアップして抜けるようにしてみるつもりです。

 

スタッドボルトさびてます。用意してないので、磨いてまた使います。

ピンも一本は下に、一本はシリンダーについてきてしまいました。さて。

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シリンダーは傷もなくきれいです。バイク屋の店主が程度の良いTS125が手に入ったということですと言っていましたが、外装はチェーンも含めて20余年の変化でぼろぼろですが、エンジンだけはきれいなようです。走行距離なりです。

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2週間ほど前に簡易清掃してオタフクソースはふき取ってありますが、どろりと。

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 ヘッドの清掃後

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サーモスタットはねじが回りません。

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