TS125RR キャブ オーバーフロー
もともと購入した時にはガソリンの垢でまっ赤かなキャブでした。
上田のバイク屋からボコつきながら引き取ってきて、排気バルブのOHとキャブのOHしましたが、昨年1年乗らなかったためにキャブを腐らせてしまったようで、オーバーフローが再開しました。
昨日、フロートバルブのニードル側は問題ないようでしたのでフロート室を清掃して組み立てました。
(先週も始動させるためにキャブ洗浄した。ガソリンがくさるとなぜか緑色のトロトロ成分がフロート室やジェットニードルにまとわりついていますので、パーツクリーナー、石油、AZのキャブクリーナーで洗浄します。AZを最初に使う理由は他のクリーナーと違い弱めだからです。それは。キャブをエッチングしないということです。もともと吹き付けてエンジンを回してキャブから吸い込ませるタイプなのかもしれませんのでエンジンには優しいと思いますが、基本的には2ストにはキャブクリーナーにどの薬剤を吸い込ませては良くないのです。クランク室もピストン室同様にエンジンの一部なのですから。)
結果、だめです。
そこで、再度OH!
フロートバルブのオーリングを交換しようとしましたがあいにく手持ちがなく、細い同径のものを二つ入れて入れました。良い感じで、きつめに入りました。
内部を清掃。
結果、漏れはなくなりました。始動もつきもよく、試運転。
町内一周。
が、エンジン停止後、再度漏れが始まりました。
オーバーフローすると、生ガスを吸い込みますので、しばらくエンジンが始動できませんので、効率の悪い作業となります。
思案し、清掃はやめにして、フロートバルブアッセイの発注することとし、NAPSに出かけました。たぶん3000円程度です。
スズキは古いバイクの部品の供給の点では出てくるのでありがたい。それで、鈴菌被害会中毒部員としては、何度もOHしても古いスズキは捨てがたく、いとおしく、125ccは2台とも鈴木を保存している次第です。
若かりし頃HONDAで育ったバイク乗ですが、今はHONDAを所有していません。メカニック魂、メンテ魂として部品の点で長く愛するバイクとしてはさびしいからかもしれません。長く愛してやまない日本人のあくなき技術追及の昇華した結晶としての具現化されたメイドインジャパンのオートバイ、世界を席巻した日本製オートバイを持っていたいという気持ちでメンテして保持しています。
今や趣味での使用が多くなってしまったバイクは、クルマの部品保管期間と同じ姿勢ではと思います。
旧車でも名車は、社外、リプロがあるのでメンテは容易といえます。多少高くても、名車を乗るのが良いのかもしれません。
この観点から自爆装置(高回転時の排気タイミングを早くする2本の排気バルブ)つきのTS125Rを定期OHして乗るのはアブノーマルの趣味かもしれません。しかし、一度乗ると病み付きになる水冷2ストの加速と2ストならではの低回転での粘りと高回転域での排気バルブによるターボ感、125ccであっても上り坂で加速していくトルクの太さ、ダートでのカウンターでのバランスを取ることのできる後輪の力強い瞬発的な蹴り、非の打ちどころがありません。回して走れる一台です。400cc位とならツーリングも可能です。
メンテも苦にならないのです。
TS125Rは燃費は20km/Lを割らないというあたりはカワサキの125cc2ストの名車とは違うのかもしれません。ジェベル125の33km/Lには及びませんが、非力な4ストジェベルと両極端にいる同じメーカーの作った正反対なバイクです。ジェベルはジェベルでCVキャブを装備し乗りやすく下道、裏街道をトコトコのんびり行ける良いバイクです。
TS125RR、手間のかかる一台です。