ジェベル125不調 アイドリング停止 キャブ交換でOK OH開始(1)
ことの次第、
1. 月例のエンジン始動テストで、ジェベル君、セルがうなってエンジンかからず。
2.バッテリーを半日がかりで、満充電。
3.チョークを引いて、一発始動。
4.暖気は夏なので5分かからず。
次が問題、
5.チョークを戻すと、ストンとエンジン停止。何度やっても同じ。
→エアを吸っているか、アイドルアジャストか?
→取り急ぎ、予備の清掃済みのキャブに交換、簡単にアイドル。
予備のキャブ(中古)を買ってから幾年か、ついに お役に立てました。誰かはもう不明だが、ヤフオク出品者殿ありがとう。12,000円と保管箱に記載有。安いか高いか?
さて、元キャブOH開始です。
最初すべて分解したが、下記の記録は、わかりやすく部分ごとに記録。
手順前後ですが。
A. フロート関係
①フロート室取り外し、ねじ4本。パッキンは漏れはなかったが、つぶれて変形、ほぼNG。交換することに。燃調キットに入っている1本を下す。要追加。
10000km以下のバイクとは思えない汚れと残渣が。
Oリングもペチャンコ。良く漏れが発生しませんでした。寿命を越しています。
下写真洗浄後に新品のOリング取り付け。
洗浄手順;
キャブクリーナー+歯ブラシ → トイレの次亜塩素酸洗剤ゲル状(100均)→ クエン酸
100均のトイレの洗剤はとろりとしている。かけてすぐに結晶化しているCaなどの付着物が溶けてこすらなくてもきれいになる。
クエン酸は、真鍮やアルミの表面をぴかぴかに。
フロート自体は樹脂なので、キャブクリーナーは使わず汚れを落とす。
ジェベルのフロートは、精密ドライバーか先をつぶした千枚通しをピンに充てて、プラハんでこつんとやると抜ける。可動部は緩く、先端または根元がかしめてあり、穴にきつく入った状態で固定してある。この棒が全部固着しているわけではないので、コツンで撮れる。入れた時にゆるければ、ピンの傘のすぐ下をニッパーの刃でくわえて傷を少しつけると、きつくなる。
フロート室の心臓部。
茶色の筒が、ニードルバルブの本体。その中の銀色がニードル。おしりにばね仕掛けのプランジャーが飛び出ている。
左の固定ねじは錆ています。ドライバーでは回りませんでした。
ショックドライバーでは一発でコツン、キュ、とまわりました。
ねじがキャブ本体に着いたままなめると一大事ですので、ほっとしました。
フロートニードルを抜きます。
テーパー部には段付きはないようです。
おしりのプランジャー部分も動いていますし、ばねも効いています。
ニードルバルブの筒は、Oリングが付いていますが、交換しました。
ニードルバルブの開閉でフロート室にガソリンが入ってきます。
トイレの洗剤でクリーニングして、垢(結晶と錆)を、落としました。
右のOリングは、少しヒビがありますので交換です。ここから漏れては、フロート室にガソリンがあふれますから。
ぴかぴかとはいきませんが、復活。
こんな工具がAmazonで入手できます。安価です。キャブクリーナーの手に入らない東南アジアの山奥では、役に立つでしょう。ツーリングにも持っていける重さです。
岸田精密工業の燃調キットです。KEYSTERブランド、助かります。
メインジェットニードル(4)、メインジェット(6)、ニードルバルブアッセイ、フロートチャンバーガスケット、パイロットスクリュー回り、エアージェットなどとたくさん入っていますので、燃調以前に、キャブのOHには必需品です。約5千円ですが、バラで買うより安くて、あれば、不調→OH→燃調とステップアップできます。
標準で使えばそれなりに調子の良いジェベルですが、燃調キットでOHできるだけでなく、夢を買ったということになり、また人生が楽しみになります。
カメラのエアブロー、100均。コンプレッサーやクリーンエア缶より使いやすく安い。
燃調キットのOリングは温存して、Oリングセットから一本を選択し、ニードルバルブシートの溝に装着しました。グリス、油は不使用。
フロートバルブ取り付け完了。
フロートもピンを入れて装着。
とりあえず、ニードルバルブとフロートの清掃までを記録しました。