単車で単写

バイクで時々の散歩の記憶

絶滅2ストロークオフ車 TS125R 排気バルブ①簡易清掃

 納車の帰路、排気バルブのカバーをはがして点検。動いていない。心配される。

 

①動いていない(エンジン始動時の初期化がない)

②センターボルトが緩んでいる(これでも排気バルブにつながっている)

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やはりバルブの固着が疑われる。しかもタイミングがずれている。

 

③自宅でホルダーをはがして、プーリー単体の動作試験。エンジン始動で反時計回りに回転その後戻る。

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④シャフト単体はプライヤーで回すと抵抗なく回った。固着していないようだ。

 

⑤ふたを開けると汚れは大したことないようだ。

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ちょっと拭いてみる。さすがにオタフクソースと言われているだけある。いやそれ以上の黒さだ。粘りも、中濃、いやとんかつソース以上の粘度だ。

しかし、これを見るとスズキCCISオイルは、辞めたくなる。煙が多いので有名である。

ヤマハのほうが煙が少ない。スズキは、TypeⅡの高いほうでもFCグレード、ヤマハはFDグレード。カストロールではFCグレードはスクーター、FDグレードはスポーツ車となっている。FCクラスで平然としているスズキは嫌ならヤマハを使えとしたたかに考えているかもしれない。すでに製造中止の2ストロークに金はかけられないということかもしれない。用途は2スト船外機で海外の泥水でも動くように、あえてタフなオイルのままで、高回転は狙っていないのかもしれない。

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さらにカーボンが固まっている。

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パーツクリーナ以前に、CRCで潤ませる。

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⑥排気デバイス、パッキンはきれいだが、中は汚れているがあふれてはいない。

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きれいなほうかもしれない。

ばねの山が見えている。

ざっとウェスで拭く。

 

⑥シャフトを抜く。

ねじを、先のまげてあるベッセルのオフセットドライバーで回す。

次にシャフトを抜く。ただ引くと、排気デバイスを押し引きするシャフトアームが突っかかりぬけないので、ドライバーをシャフトアームに充てて抑えながらシャフトを引き抜いた。

次に、またまたドライバーをシャフトアームにさして、ばねとアームを落とさないように取り出す。

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スプリング、アーム、シャフト

(ドライバーはZ型ドライバーでゆるめた後に、セミダブルクレードルのフレームの又の間からままっすぐ届く。アームとばねの落下、逸失防止にも有効だ。)

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清掃後の組み付け。

後で、シリンダーを外しての整備をするつもりなので、ざっと拭いて戻す。

ばねは両端とも穴と切溝にさす。このときは、ばねはフリーでねじらない。

 

f:id:pottering_potarin:20161119065508j:plaina) ばねをアームの穴にさす

f:id:pottering_potarin:20161119065751j:plainb) ばね、奥側切溝にさす

どちらもばねはフリーでねじっていない。

 

f:id:pottering_potarin:20161119065957j:plainアームをシャフト中央のフラット部部に合わせる。

二段にわたり面取りしてあるので、反対側の面と間違えないように。

 

ばねをアームにセットし、アームを排気バルブにかけて、それからシャフトを入れる。この時にうえのダブルフラットに合わせる。

入ったらシャフトをエンジン左から見て反時計回りに90度くらい回すと、フラットにアームの穴が勘合する。

 

以下、汚れ具合。

ばねね清掃中。

ばねの中はたまりやすい。次回は、古い歯ブラシをとっておこう。

今回は、ばねの隙間から拭いた。

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アーム、清掃前。

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⑦排気デバイスカバーを取り付ける。

ガスケット(11238-01B30-H17)は交換。

カバーねじ四本のうち下の二本は蓋にさしてから取り付けないと、カバーを合わせてからでは、ねじ穴に刺さりません。

 

取り急ぎ、ここまで、エンジンをばらさずできました。

これ以上は、フレームが干渉し、バルブ固定のビスが回せない。

 

また、プーリーの角度があっていないので、プーリーの位相調整は後で行う。