TS125R チェーン交換①
チェーンは中古バイク購入時には、ダメと判断していた。
即決即断の性格から、これはこれで良しとしてバイクを購入した。販売店の基本整備ではお愛想程度にチェーンに注油してくれていた。そろりそろりと故障を誘発させないようにバイクを家に乗って帰り、粘度の違う何種類かのグリスを順にさして、翌週に林道を走ってみた。
やはり急いで交換することとした。
①Oリングチェーンの劣化したものは、最悪である。ゴムがなくなった分、チェーンの横ずれができガタガタの状態となっている。普通ここまで乗らないと思うが、古いバイクを購入したので、事実Oリングはひどく傷んでいる。Oリングタイプは、注油回数が減るのでものぐさをするには便利である。しかし、オンロードでも砂と泥、水は付着し、チェーンは汚れて、その汚れはOリングの隙間に入りOリングを痛めつける。これがOリングでなく金属なら問題とならないが。オフロードではスーパーカブのフルカバー以外のチェーンは泥水は避けられない。本田宗一郎さん、すごい人ですね。いまも天国で、また何か発明しているのではないでしょうか。
②ゴムであるから、CRC556などは最悪である。注してはいけない。556でタイヤのエアバルブのゴムをダメにしたことがある。また、よく言われることだが、CRC556を使うと錆びるので、チェーンにかけると、命取りになると。
③つまり、スタンダードより幅が大きい分重たいのである。
よって、スタンダードチェーンに入れ替えることとした。
まめに注油する私にはよいのです。500kmごとと書いてありますが、私は毎回のように点しますので。値段も125ccでは、3000円程度です。
購入時 サビサビです。まだ野良猫状態。ステーのさびはともかく、チェーンは命取り。
全体こんなですので、シートも風呂に入れて洗ってあげました。
20年の年月を語っています。スプロケットとパッドなどをみて走行距離が少なく、低走行のエンジンと見込んで買いましたが。外装状態は、かなりひどいですね。こんなの買うバカがいるのですね。
交換前
部品を発注するする都合で、数百キロ走行した。さびているので、注油から始めた。少し走り、間をおいて注油し錆を追い出し、油で洗い流した。その後クレべとべとスーパーチェーンループを注した。すぐ交換するのにもったいないが、林道で切れても困る。これで林道を何本か走った。スプロケットには悪いことをした。
下の写真では、OリングチェーンのOリングが両側なくなった場合を示している。段付きとなっていることがわかる。
走行したようすから部品を選び発注した。
可変排気バルブは走るほど調子が上がり空を飛びそうな加速をするようになった。こちらも完全に整備が終わったわけではない。
またフォークのわずかなねじれも気が付いた。バイク店では有償でフォークを整備してくれたが、ステアリングボルトを固定後のしばらくの走行で座ってきてわずかな角度ずれがねじれで出てきたということか。
キャブは、中低速が濃いような吹け上がりであるが、まだ手を出さない。
ドライブ系は、時たまカンカンと変に高い音で、チェーンのガタを拾う。チェーン交換を優先しよう。
交換後 試走にいき雨に降られました。濡れついでに、砂を洗い流しました。
スタンダードチェーンこそヘビーデューティと思っている。
幅の比較 同じ428サイズのチェーンだが、左のOリングタイプは幅が広い。
これはチェーンそのものの重さが増すことを意味している。加速も、燃費も落ちるのだ。
実際、交換後の思想では、ますます125ccながら、力がまして、鋭いピックアップと加速をするようになった。
スタンダードチェーンのほうが、レスポンスも、加速も、燃費も良いはずである。
(チェーン交換の記録、続く)