単車で単写

バイクで時々の散歩の記憶

ブレーキオイル交換 ダブサン

650-RS、通称W3、このバイクは、わからないところが多い。

 

W1は1966年に、そして1974年W3で幕を閉じる。

もともとは英国のBSA A7を手本にメグロが模作し、カワサキが吸収し改良したことは有名な話である。1969年ホンダドリームCB750、1973年にカワサキZ1がデビューし、2気筒のWは1974年に消えた。

 

しかし、"W"は名を残し、1999年に復刻車W650、2011年にW800が最終型となる。

今になり振動、音のことが、もてはやされるW1,W3。洗練されて乗りやすいW400,650,800。

 

わざわざ、メンテが金銭的にも、時間的にも厳しい旧車に乗ることはないのだが、乗ってみると、バイクは排気量とパワーだけではないと感じる。

同じ大型の小排気量のヤマハの600ccの4発に乗ると、その圧倒的なパワーを軽量なボディで味わえるが、下道では扱いにくい。アクセルに敏感すぎるのである。もちろん素直で、限界も高く、非のつけどころはないのであるが、楽しさはW3のほうにあり、オフロードバイクの楽しさと、パワーと備えている感じがする。

 

W3は乗っていて楽しいのである。大きすぎない車体、トルクをかけながら曲がるコーナリング、鼓動、音からのフィードバック。

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そろそろ車検の準備で、今日の夕方はブレーキオイル交換に挑戦。

少し、エアを噛んでいる気もしたので、補充しての先端のエア抜きだけではなく、全量交換した。

 

わからないことだらけのW3で、やはりDOT4を入れてよいかわからないので悩んだが、DOT3とDOT4は、沸点の違いであり成分は同じグリコール系なので問題はないだろうとDOT4にすることにした。

 

手持ちのヤマハブレーキフルード缶を見ると、2/3はグリコール成分で残りはホウ酸エステルの表示があるが、ホンダは99%がグリコール系。

 

悩んだ末、ホンダのDOT4 ULTRAを入れることにした。

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養生をしてタンクを保護。

何しろブレーキオイルは、他のオイル、グリスと比べると攻撃性が高い。

付着すると、塗膜は艶を失う、最悪はげる。

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作業を開始すると、写真の右の穴(バイクにまたがると左)、マスターシリンダーと一体のブレーキオイルのリザーブタンクから、クジラの潮吹きが起きて、ブレーキオイルが飛び散っている。大きいビニール袋でカバーしてあるので被害はないが、ブレーキレバーを握るときに吹いている。相当ゆっくり握らないと吹くのである。現在手持ちの他のバイクでは、これはないので油断していた。他のバイクでは樹脂の網が乗っておりこの現象はない。旧車を甘く見た。

 

相当量を交換。ダブルディスクは、当時はCB750やZ1でもなかった。そう、最先端の装備。効かないので、2枚にしたということも聞くが。ブレーキフルードも、その分入る。

 

鯨の潮吹きが、少しブーツとメッキフェンダーにとんだ。ホースでヘッドをシャワーにセットとして、洗い流す。昔、クルマの整備工場にいた時は、ブレーキマスタータンクの上からバケツで水をかけていた。荒っぽいやり方を教わったのだが、流れに勢いがないと取れないので、一理ある。

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右グリップのライトSWのダイカストの塗装が剥げている理由がわかった気がした。前の所有者や整備工場でブレーキのメンテで鯨の潮吹きを被ったということらしい。

 

とりあえず、暗くなったので、片づけて、今日はおしまい。

ブレーキの試運転は後日。

 

幸せなメンテの時間が終わり、今日も見つけたことがありました。

こんな楽しいことを人に任せるなんて。