単車で単写

バイクで時々の散歩の記憶

森熊林道②  林道考 群馬秘境駅 安中榛名駅付近 釜めしと原発とソーラー発電

安中榛名駅はクマが出るなどと悪口を言われる駅である。

デメリットをメリットとして考えると、良い点もある。都心からきて降りてすぐに雄大な景色が見られ、周りには四十七士の石像ぐらいしかないが、そこを起点としての観光地化していない低山のハイキング、春には梅林がたくさんあり、カメラのシャッターをたくさん切ることとなる。静かに一日山里の散歩をしたい人には、穴場である。

 

さて、ワタクシは、この駅からの眺めが好きで、R18号方面にバイクを走らせると必ず、ここに上る。

変な言い方をすると、高崎駅前には時空はないが、安中榛名駅には時空がある。居所があり、時間もあるということだ。これはメリットだ。

 

駅周辺の駐車場は無料。駅で売っているものは大したものはないが、

     " 峠の釜めし "  は誇れる。秘境駅で買えるのだ。

     安中榛名駅構内店(営業時間)7:30~18:30 年中無休  である。

そばも、生めんそばが立ち食いできる。腹の減りやすいバイク人には朗報だ。

retrip.jp珍しく、貼り付けてみた。

 

 これは、群馬県の人間であれば、高弁のダルマ弁当と並び、小さい時からなじんだ味であり、ごちそうだ。群馬県人には、ただの弁当ではない。もっと言うと、次の3つを知らないと群馬県人ではない。

①釜飯(おぎのや/県内外) ②だるま弁当(たかべん/高崎駅) ③とりめし(とりへいの) 

県民ショーで放送された、富岡の" ホルモン揚げ " は、群馬県人として知らなくてもいいし、食べたことのない人、知らない人が多い。なぜなら、富岡の一部で始まったちくわを揚げたものがその正体であり、その時にテレビに出たご家族のご主人は、群馬県人ではないことは、やらせとは言わないが、驚愕すべきことである。

下仁田ネギであれば理解できるが、群馬県人として、ホルモン揚げは群馬の食べ物として、理解できない。と言いつつ、富岡に行くと、バイクで、肉屋の軒先で、これをかじる。小市民は、いつもふがいないのである。仕事を通して、世の中の役に立っても、世の中を変えることはできないのである。

 

 

 

秘境駅、" 安中榛名 " は端正なデザインである。

近くの道路や橋の上からは新幹線の撮影ポイントがあり、鉄ちゃんがいつも車を止めている。

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秘境駅であるが、いわて沼宮内駅に新幹線駅利用者最低一位の座を渡したようであるが、閑散としている。建物の上、つまり後ろ側にも大駐車場がある。

 

 

 

 

ここからの風景。西方の写真である。南方はもっと広々したさらに素晴らしいパノラマである。今日は取り忘れた。

カシオのスライドパノラマ撮影し、ペイントショッププロで逆光を補正すると、見た目に近くなる。

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 妙義山塊 ペンタックスK10D+300mmズーム

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さて、ここからは、林道へのいざないがある。オフ車でここにきて、ボーっと風景を眺めてしまうと、対岸の御荷鉾山をみて、"御荷鉾スーパー林道"を連想する。しかし、冬はそこへはいけない。行けても進入禁止だ。しかし、安中榛名駅の上からは、"森熊林道"がありトコトコと尾根伝いに、西の方向に進める。途中、下におろされるが、谷間の道をさらに奥に進むと、地蔵峠の近くまで進める。そこはまた尾根の上に出る。

 

 

いざ、森熊林道へ。くまさんでないでね。(ひらがなで、きっちりよめるか?)

 

 

森熊林道途中から赤城山を望む

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 林道北側に入り込んだ伐採

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そのさき、尾根伝いで進むと侵入禁止になってしまうので一度谷底まで下降し、谷間の道伝いに奥に進み、標高を増す。そのままいければ、地蔵峠までつながっているのに残念である。以前、MTBとロードでは通過している。

 

 

終点に着いて、そーらー、びっくり。馬鹿です。

一度、尾根の上の林道を降りて、谷間の暗い暗い林道を上り詰めると最終地点についた。数年前に来たときは、牧草地であったが、ソーラーに代わっていた。山奥もソーラーの駆け込みであるようだ。土地を削っただけの基礎なのでいつか来る台風の豪雨で、削られて崩壊するようにも思える。昨年も伊勢崎市で突風で、ソーラーがとんだようだが、基礎がなく地面に打ち込んだだけの場合は弱いようだ。それでも、毎月振り込まれる数十万円の貯金通帳を見せられてしまうと、始めてしまうようだ。

 

 

谷間の暗い道を上り詰めての風景写真

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 高い売電価格の利ザヤは、一般の利用者が負担していることとなる。東電は震災以来どんどん歪んでいく気がする。今度は、税金を廃炉に使うと言い始めている。政府がいうのではなく、東電側がPushしていることは誰しも疑わない。原発電力のどこが安くて、安全だかわからない。日本は数知れない無名の断層の上にある。安全な場所はないのである。人が死に至るような放射能だけはごめんだ。なぜ欧州のように風力を作らないのか疑問である。森熊林道を走ると尾根は風が強くそう思う。自由競争のない半公務員企業は、国を長い年月をかけて滅ぼすだろう。今とりあえず、外貨が稼げる車や鉄を生産する電力や、不夜城東京が夜通しつける明かりが得られれば良いというのも刹那的だ。

国民が東電の電気を使い、国民の誰かが東電の社員で、国民がいつかまた東電の強い放射能を浴びるだろう。関東大震災南海トラフからの津波はいつか確実に来る。群馬の山菜やイワナは5年たっても、セシウムが強く出て食用にできない。だからと言ってソーラー一辺倒の拡張はあまりに東電は無能無策である。セシウム以外にもソーラーのコストのつけを一般消費者に回すだけで、2050年には枯渇し始める化石燃料や危険極まりない原発以外の発電をはじめない。ソーラーを始めているのは、東電ではない。個人経営者で、その設備投資と利益は、一般消費者にかぶせている。これを無能無策と言わずなんとするか。情けないと、いち日本人として思う。

 

ここが最終地点で、尾根伝いで来たらここまで来たと思われる林道は、右にも左にも進入禁止となっている。谷間の道を、下る。10kmほどの舗装路であるが、決して平らではなく手ごわい。

進入禁止

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Yahoo地図で距離を測ると、尾根伝いと谷間を含めて、11kmと出た。トコトコと遊んで、ただ走るだけであるが、安中榛名駅で生そばと峠の釜めしを食べる楽しみがある。しかも駅の駐車場はただでありバイクなら100台くらいは軽く入る。

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